WordPressで有料記事やサブスクシステムを組み込めるサービス「codoc」について考察する
WordPressを2008年から使っている僕からしてみれば「遅えよ」という感想しかないけど、今回はcodocについて紹介、考察していこう。
↓ここをクリックしてくれ。
https://codoc.jp/
codocとは何なのか?
codoc(コードク)は公式が定義するに「お使いのブログにタグを貼り付けるだけで書いた記事を有料化しマネタイズできるサービス」だそうだ。つまり、WordPress等で有料記事が作れてしまう。
まず大前提として、コンテンツビジネスの中核はDRMである
僕は2014年頃から「Ristrict Content Pro」という海外のWordPressプラグインを使っていた。これもまた、サブスクや有料記事をWPに組み込むことができるサービスだ。問題点としてはやはり「英語であること」がネックだった。何故なら、僕はbe動詞も理解できていないくらい英語の読解力がないからだ。でもそれなりに稼ぐことはできた。
当時有料noteもなく、YouTubeもメンバーシップがなく、これから流行りそうという程度の兆ししかなかったので、マネタイズの手段としては9割方「ステップメール」に頼っていた。無論、現状も「ステップメールが最強」であることに変わりはないし、DRMが何よりも強いのは未来永劫変わることはないと思う。
特にSNSから集まった見込み客というのは最初は全くと言っていいほどにファンではないので、「ファンではない人」→「本当のファン」にするプロセスが必要になってくる。そしてそれを行うシステムがDRMなので、ここはこれから先も変わらずDRM最強という話にはなるだろう。そういう意味に於いてDRMができないcodocは完璧なマネタイズプラグインとはとても言い難い。
なぜ僕はcodocを評価しているのか
だが、バックエンドコンテンツばかり強化しても意味がない。僕が2015年頃から再三言っていることだが、これからはコミュニティの時代になっていく。コミュニティビジネスを行う上で最も重要なのは「こっちの世界は楽しくて魅力的ですよ」ということを、見込み客に知らせることである。その世界観を演出する上で、外側、つまりフロントエンドにも拘っていかないといけない。
従って、世の中には「チラ見せコンテンツ」が増えているわけだ。一定部分を無料で見せ、もっとその世界に入り浸りたい人は有料コンテンツやメンバーシップに課金する、という具合に。そのチラ見せ部分をしっかりと作り込むことで、見込み客は本当の顧客、ファンへと変わっていく。
ではcodocの強みは何なのか?というと、この2点に尽きる。
- 日本語であること
- ブログ内の無料記事を参照しつつ、有料コンテンツにしやすいこと
ブログをメインにフロントエンドコンテンツを作っている人にとっては、これ以上便利なツールはなかなか無いと思う。だから基本的には、僕はcodocを評価している。
codocを使うリスクも考慮しておかないといけない
結論を言うと、codocはブロガー向けのマネタイズサービスだということだが、ブログにこだわる必要がない人であれば、noteで全然問題ない。なぜならWordPressというツールは、あらゆることができるが故に、あらゆるサービスに依存しているからだ。2008年からWordPressを使い続けて、いくつものプラグインやテーマが更新せずに使えなくなっていった。そういうリスクが絶えない。
codocは売り上げが上がったら手数料を取るビジネスモデルなので、会社が潰れるリスクは極めて低いが、もっと感覚的にWebサイトを作ってくれるサービスがWordPressよりも流行った場合、codoc利用者が減ってサービスが終了してしまうなんて可能性もゼロではない。このあたりのリスクは常に考慮していかないといけない。
今は時代の流れが人類の歴史上最も早いので、10年でWebサービスが使えなくなりましたなんてのはザラにあるわけだ。Evernote、Feedly、Pocket。今使ってる奴いるか?って話。今後、codocの運営会社がアップデートを怠っていけば、利用者が減る可能性はある。そうなると、今まで作ってきたコンテンツを再修正していかないといけなくなる。そういったリスクも考慮しながら、どのサービスを使ってコンテンツをマネタイズしていくかを考えていかないといけない。